癒し。
その日は、彼が有休を取った日で、日中から会えた。
待ち合わせ場所に行くと、既に彼は待っていた。
私の車の助手席に乗り、「お疲れ」と久しぶりに聞く声に、隣にいるのが現実なんだと嬉しかった。
ホテルに入り、隣に座り、手を繋ぎ…会えなかった日々のお互いに話をする。あまり彼はプライベートな話はしない人だったが、その時は仕事もプライベートでも大変な時期だったみたいで、沢山話を聞いた。
ふと、彼が私に膝枕をしてくる。
委ねてくれてるのが嬉しくて、戸惑いながらも彼の髪を触る。
「白髪出てきたよ」
「そう?見当たらないけど…」と普通の会話。
深く息を吐きながら
「癒される…」ポツリと彼が呟いた。
そのまま眠いと、寝息になる彼の髪を撫でながら…
いつまで一緒にいれるんだろう…ずっと一緒にいたい…。
でも、いつかは離れなきゃいけないんだよね……。
交互に押し寄せる気持ちが苦しかった。
けど
今だけは彼の側にいたい…。
この時間が、何より今の私の癒しだから。
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